自宅を訪問する意味
診察室では患者さん、
自宅では、私がお客さん。
確かに、上記状況の違いによる心理状態の変化もあると思う。しかし、人間関係の立場とか、上下の話ではない。
大切だと思うのは、そこにある
日常の生活風景である。
老夫婦の会話の様子、
掘り炬燵から立ち上がる時の様子、
座っている周囲に置かれている物など。
診察室だけでは、知るのが難しい事ばかりである。
在宅・訪問診療というと、受診が難しい状態の方、寝たきり、終末期状態にある方への医療というイメージがある。
外来・在宅のどちらかに振り分けるのではなく、まず自宅での日常生活を知る事が大事だと考えるようになった。
最近の外来では、
「そのうち、
ご自宅へ遊びに伺います。」
と言う会話が増えた。