自分のルーツ探し
父への聞き書きでわかったことで一番驚いたこと。父がどこで生まれたのか知らなかったことだ。
父が生まれたのが、終戦の前年だったことも無関係ではないはず。父が生まれた翌月、実父の戦死通知が届いたことを祖母から聞いた。
知らなかったというより、聞く事が出来なかったのかもしれない。
気付いたら、自分のルーツを探す旅が始まっていた。
幸いにして、母方の祖父は追想録というかたちで1冊の本が残されていた。亡くなった後に、親交のあった方々の協力で発刊されたそうだ。母に、祖父の記録物が何か無いものか尋ねたところ、その存在を初めて知らされた。ちなみに母は読んだことがないと。
本のタイトルは「農之砦を」
小学校教諭、兵役、町書記、関東庁警察学校、34歳で満州国警察署長、38歳終戦、39歳帰郷。42歳で町の農協組合長に就任、71歳で亡くなるまで終身。
全部で460ページにもなる本である。
私が7歳の時に亡くなったのだが、子供ながらにすごい葬儀だったいう記憶ぐらいしか残っていない。
もっと早く
「聞き書き」
に出会っていたら…。